「多読」の魅力に迫る!英語力向上の新しいアプローチ
英語を学ぶ人々の多くが、挫折や困難に直面しているのは事実です。
それは暗記重視の詰め込み式学習や、膨大な量の文法書に圧倒される現代の英語教育の在り方に起因しています。
しかし、「暗記も努力も我慢もゼロ」というキャッチフレーズで注目を集めている新しい英語学習法「多読」が、その常識を覆しています。
「多読」とは一体何なのか、そして本書がどのようにそれを実践し、日本人の英語の悩みを解消するのかを深掘りしていきましょう。
英語に触れる機会の決定的な不足を補う「多読」
日本の教育では、英語に触れる機会が圧倒的に不足していることが問題視されています。
中高の6年間で学ぶ英語の量はわずか10万語程度。
これはペーパーバック1冊分に相当し、これでは実践的な英語力を身につけるには不十分です。
そこで、「多読」が提唱されています。
「多読」はその約100倍の量を目指すことで、圧倒的な語彙力とリーディングスキルを自然に養うことができるのです。
繁村一義氏と酒井邦秀氏は、この「多読」の効果を自らの経験と豊富な指導歴から力強く伝えています。
「多読三原則」で無理なく続ける英語吸収
「多読」の基本となるのが、「多読三原則」です。
このシンプルで非常識にも思えるルールが、実践を楽しく続けるカギとなっています。
まず初めに、辞書を使わないということ。
これは、辞書が不要なほど簡単な本から始めるという意味です。
次に、分からないところは飛ばすこと。
理解できる範囲で読み続けることで、挫折を防ぎます。
そして三つ目に、自分に合わないと感じたら、すぐに本を変えること。
「合う本を探してどんどん読む」という心の余裕が、英語学習を習慣化する重要なポイントです。
これらの三原則を守ることで、多くの人が効果を実感しているのです。
「字幕なし多観」でさらに深まる英語理解
多読を経て、更なるステップアップを図るための方法が「字幕なし多観」です。
これは、映画やドラマを字幕なしで楽しむことによって、ネイティブの会話を実際のスピードで捉え、リスニングスキルを向上させるという現代的な学習法です。
視聴という視覚情報も加わることで、耳と目の両方から英語を吸収できるため、一層効果的です。
「多読」と組み合わせることで、英会話の実践力を自然と高めることができます。
著者紹介とその信頼性の高さ
本書を手掛けた著者、繁村一義氏と酒井邦秀氏のプロフィールを見ていくと、この方法に対する信頼を感じることができます。
繁村氏は、元々英語に自信がなかったにもかかわらず、独自の「多読」メソッドでTOEIC900点を超え、国際的な舞台で活躍しています。
酒井氏は、学術的な背景を持ちながら実際に数千人にも及ぶ人々に「多読」を指導してきた実績があります。
二人のリアルな体験と研究成果は、多読の真の価値を証明しています。
英語力を自然に伸ばすための実践方法
「多読」を実践するにあたって、まずは何から始めるべきか悩むかもしれませんが、本書はこの点についても丁寧にガイドしています。
最初の一歩として、どのように本を選び、どの段階でステップアップすればよいか、具体的な指針を示しています。
絵本や簡単なストーリーから手始めに、徐々に難易度を上げていくのがお勧めです。
また、自分に合った教材選びや、多読を楽しむための工夫も紹介されています。
まとめ:本当の英語力を手に入れるために
「多読」は、日本人が抱えがちな英語の悩みを根本から解決してくれる可能性を持っています。
本書は、その具体的な方法と理論を兼ね備えた、英語学習者にとっての貴重なガイドブックと言えるでしょう。
暗記や我慢といった従来の学習法から自由になり、英語の世界にどっぷりと浸かり楽しむことで、知らぬ間に英語が使いこなせるようになる日を楽しみにしてみてはいかがでしょうか。
繁村一義氏と酒井邦秀氏の共著により、多読の真髄である大量吸収の喜びを存分に味わいましょう。